4.今後の課題と展開

 今回の活動では、具体的な再生・実験活用には至らなかったが、当該建物に対する住民の意識の変化は著しく、地域資産として活用を考えるようになった。

 今後の課題としては、先ずは、指定文化財に出来るかに掛かっている。住民の意思で村に強く働きかけることが必要であろう。そして、現在活気を呈している忙しい農業と同時に、一人一人が当事者意識をもって活用に参加出来るかが課題である。

 明日の農業を考え、手を打つことが緊急な課題である。その課題克服にワークショップを通じて、昭和村ブランドの構築の必要性を議論してきた。そのブランド化の重要なポイントとして、この旧沼田警察署分署の建物の保全・再生・活用が重要な役目をはたし、そのことと不即不離の関係にあると考えても良い。

 旧沼田警察署分署の活用を住民が知恵を出し合うことにより、コミュニティの結びつきがさらに強くなり、地域の活性化の手だてになることと思う。

 RACと昭和村のメンバーは、今回の積み残しをPartT+として、来年度も展開していくつもりである。長い道のりは覚悟している。

 今回、幸運にも貴基金と住まい・まちづくり担い手支援機構と時期を同じく助成を頂き、事業を補完しながら活動できたことに感謝しています。