今後の展開

 明日の農業を考え、手を打つことが緊急な課題であると思われるが、課題で述べたように、農業と養蚕民家と集落景観の保全・再生・活用は、不即不離の関係にあると考えても良い。養蚕民家再生と景観まちづくりの具体的な活動を展開していくことが地域全体の活性化に通じていくと考える。生活文化全般にわたる多角的視野を持った展開へ発展させることが必要である。

  • 養蚕・製糸文化を軸とした地域ネットワークのさらなる展開は、かつての絹産業において上流から下流まで(蚕種−養蚕−製糸−絹−輸出)それぞれの役割を果たしながら繋がっていた地域が、新しい役割で手を結ぶことにより、地域づくりの知恵を出し合える。
  • 旧沼田警察署分署(旧糸之瀬役場庁舎)の活用を住民が知恵を出し合うことにより、コミュニティの結びつきがさらに強くなる。
  • 養蚕民家再生モデルの検討と提案、具体的な活用。さらに事例を探し今回出来なかった実験活用によるワークショップを行いたい。
  • 地域住民と行政の合意の上で、景観保全のルールづくり、景観条例への提言を行う。
  • 取り組みを全国に発信する。

 RACと昭和村のメンバーは、今回の積み残しをPartT+として、来年度も展開していくつもりである。長い道のりは覚悟している。