NPO法人 街・建築・文化再生集団 2008年度研究集会・シンポジウム
トヨタ財団研究助成「近代化とくらしの再発見:
わたしたちが見つける地域の歴史」成果発表

「新たな視点から昭和村の魅力を発信する」

<大規模養蚕民家と集落景観を次世代に継承するために−その役割を考える>

理事長  星 和彦

 今年度は、設立総会から数えて、10回目にあたる節目の研究集会です。再び、群馬県利根郡昭和村で開催致します。今回は、私たちが2004、2005年にトヨタ財団研究助成「特定課題 近代化とくらしの再発見:わたしたちが見つける地域の歴史」で行った調査の成果発表を兼ねて行います。成果発表は、パネル展示と講演・シンポジウムを行います。

 今回のシンポジウムは、大社 充さん(エルダー旅倶楽部主催・京大アメリカン・フットボール部のQBとして全国初制覇)、利根川治夫さん(ふるさと回帰支援センター)、トヨタ財団から真島俊一さん(TEM研究所)と加藤秀光昭和村長、根岸秀樹前昭和村商工会事務局長をお迎えします。パネラーの広い視野からのお話しは、昭和村の歴史資産を始めとした地域資産を有効に活かしたまちづくりのアイディアの宝庫であると思います。そこから見出された新たな昭和村の魅力は、多くの人たちを誘い、コミュニティが拡がり、さらに新しい昭和村を生みだして行くでしょう。

 前回の2006年度研究集会では「地域文化をまもり、地域で生きる」をテーマに、都会から農山村に移り住み、地域文化をまもっている北川洋さん、小美濃厚夫さん、日本ナショナルトラストで全国の歴史的景観の保全に尽力されてきました米山淳一さんをお招きして議論をしました。

 今日では、昭和村の養蚕民家や村落景観の素晴らしさは村民の方々はもとより、多くの人たちが認めるところとなっています。私たちは、何としても昭和村の歴史資産を次世代に継承するため、出来る限りのお手伝いをしたいと考えています。現在、国登録文化財調査・申請活動を行っています。

 さらに、私たちは、昭和村全域が人・歴史・生活・農業・自然環境を統合した「昭和村どこでも博物館(エコミュージアム)」となって、新しいまちづくりの先駆となることを夢見ています。

 21日(土)は、RAC定例総会を群馬県庁昭和庁舎で行った後、県庁前からマイクロバスで昭和村へ向かい、二時間程度見学を行います。夕食ならびに情報交換会の後、毎年恒例の「夜なべシンポジウム」も宿舎で開催します。気楽に、膝をつき合わせて議論を沸騰させたく思っています。22日(日)は、午前中は大社さんと利根川さんの基調講演と、午後は、頂いたお話しをもとにシンポジウムを行います。是非、ご参加下さい。

 成果発表のパネルは、公民館のホールで20日(金)から一週間展示いたします。また、今回の研究集会の成果を含め、HP上で皆様にお知らせする予定です。

主催:NPO法人 街・建築・文化再生集団
RAC前橋事務所 担当:中村
TEL 027-210-2066 FAX 027-235-0643
e-mail act@npo-rac.org
URL http://npo-rac.org
協力:NPO法人群馬ふるさと回帰支援センター
後援(予定): 昭和村・群馬県・トヨタ財団
NPO法人グローバルキャンパス
NPO法人ふるさと回帰支援センター